感染症発生動向調査です。新型コロナウイルス感染症以外の福岡県内で発生している感染症の情報です。
RSウイルス感染症はやや減少傾向で、感染性胃腸炎はとても増加しております。
溶連菌感染症(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)も少し増加傾向にあります。
夏風邪のひとつの手足口病も出現しているようです。
感染性胃腸炎は発熱、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が出現します。
ウイルス性と細菌性の場合があります。
嘔吐が頻回になると、水分摂取が困難となり脱水症状を起こしやすくなりますので、点滴治療が必要となります。
オシッコがいつもより少なかったり、元気がなく顔色がよくなかったり
口の中が乾燥していたり(唾液や涙の量が少ない)などありましたら、早めの受診をおすすめします。
また身体に必要な電解質と水分が失われやすいので、電解質が入った水分を少しずつ補給するようにしてください。
食事前のうがい、手洗い、きちんと加熱した食品を食べるなどご注意ください。
蒸し暑い季節は食べ物を室内に放置しないようにしましょう。
溶連菌は咽頭炎を起こす細菌です。特徴的な咽頭の赤みがあり、迅速検査で診断ができます。
治療は抗生剤を7〜10日間内服することが大切となります。
RSウイルスは『急性細気管支炎』を起こすウイルスです。迅速検査にて確定診断できます。
(しかし検査は保険適応の年齢などが決まっておりますのでどなたでも出来るわけではありません)
激しい咳、ぜこぜこが強くなり、ときには呼吸困難を起こしたりします。
2歳以下の乳幼児のお子様は重症になりやすいので特に注意しましょう。
夏に流行しやすい手足口病やヘルパンギーナも少し発生しているようです。
外来では発熱のお子様が多いです。発熱しても元気であれば暫く様子をみましょう。
気温が不安定なので体温調節に注意してください。
室内も適温にしてあげましょう。
またこまめな水分補給が必要です。
冷えピタだけでは熱は下がりませんので
脇の下や足の付け根あたりを保冷剤で冷やしてあげましょう。
水痘と流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)も発生があります。予防接種はしてますか?
母子手帳の予防接種のページをもう一度確認して、予防するために接種をしましょう。
病気でクリニックを受診することは不要不急ではありません。
気になる症状、困った症状があれば気軽に受診しましょう。
発熱が何日も続いてる、咳が多い、嘔吐が多い、下痢が多いなどありましたら
特に受診するようにされてください。
「とりあえず、ほほえみクリニックにいってみよう」と思っていただけるよう
スタッフ一同笑顔で元気に感染防止対策を日々行い診療しております。
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